私の転職日記~挫折と苦悩~

焦りと不安

私の転職活動で唯一幸いだったのは、退職理由が「会社都合」だったためにすぐに失業保険が支給されたことでした。貯金はあるとはいえ、無職となった私にはこれは大変ありがたいことでした。私の場合、失業保険は月10万程度で約3か月間支給されるとのことでした。失業保険を貰っている間は、ハローワークで求職活動をしたという証拠を提出しなければなりません。インターネットを使っての活動も可能でしたが、ハローワークの求人を見て職業相談をし、応募するという流れが一般的なようでした。私もそれを利用して転職活動をすることに決めました。ハローワークでは専用の検索機が何台も設置されており、そこで条件などを入力して膨大なデータの中から自分に合う職場を探します。これだと思う求人票を見つけたらそれをプリントアウトし、職業相談の窓口へと持っていきます。窓口ではハローワークの職員の方が担当してくれ、求人票をだすとその求人に何人の人が応募しているかを教えてくれます。求人票を見て疑問点があればそこで質問し、応募する場合には紹介状を書いてもらいます。いい条件の仕事は当然ですが倍率が高く、中には募集人数1人に対して60人もの人が応募しているという案件もありました。求人情報は毎日更新されていて、ハローワークにいく度に情報が増えていました。最新の求人ならば応募人数が少ないので有利だと考え、新しい情報に片っ端からアクセスしていきました。相変わらずハローワークは混み合っていて、手に求人票を40枚くらい抱えている男性もいて驚きました。何件か紹介状を書いてもらい履歴書を送りましたが、結果は面接までたどり着けませんでした。最初の就職のときは1回で書類選考を通り、1回の面接で内定がもらえたので、この結果には大変落ち込みました。このままグダグダと履歴書を送り続けてもダメだろうと思い、一旦転職活動を休むことにしました。私は前職を生かして一般事務の仕事をしようと思っていたのですが、一般事務は人気の職業で大変倍率が高いのが特徴でした。そこで一般事務に限らず営業事務や経理の仕事にも募集してみることにしました。また業種へのこだわりも捨て、旅行会社やパチンコの製造会社などにも応募してみました。できるかどうかの不安はありましたが、何事も経験だと思い、また一般事務の経験を活かせないこともないだろうと判断してのことでした。また、がむしゃらに何件も応募するのではなく、じっくりとその会社の求人票を見て、会社のホームページで企業理念なども読み、自分に合いそうな企業にだけ応募するようにしました。そうしたところ、面接にたどり着く回数が増えていきました。ですが面接に行ってみると求人票と書いてある条件が違ったり、希望職種ではない職種なら採用できると言われたりということがほとんどでした。なかでも社会保険完備と書かれているにも関わらず、保険に加入していない企業が多いのには驚かされました。一度はそういう企業でも職が見つけられないよりはマシかもしれないと思い、内定を受けようかと考えたのですが、そういう企業は信用できないしそこで妥協したら今までの苦労は意味がないとアドバイスされ、思い直しました。

迷走期

気付けばもう6月になっていました。転職活動を始めて2か月。働いているときはそんなことは想像もしなかったのですが、これだけ仕事をしていないとそれが苦痛になってきます。毎朝早くに出勤していくサラリーマンを横目にハローワークに通う日々が辛くて仕方がない時期でした。この頃になると、前職の経験から契約社員ではなく正社員になりたいという気持ちが強かったのですがそれにも諦めが付き、とりあえず契約社員や派遣社員でもいいから雇ってくれるところを探そうという気持ちになっていました。そのためいくつかの派遣会社に登録してみたりもしたのですが、中々希望の条件に合う会社にめぐり逢うことができず、ハローワーク通いと並行しての転職活動となりました。ここでも私は派遣ならすぐにみつかるだろうという甘い考えを持っていました。派遣会社の方から紹介された企業で、ここならいいかなと思うところがあり「顔合わせ」にいく事に。その企業は派遣で2年働いた後に正社員登用があるとのことで、二つ返事で受けることを承諾したのでした。ここでビックリしたのが、派遣の選考のスピーディーさでした。ハローワークでの求職活動が当たり前となっていたため、検索し、プリントアウトし、紹介状を書いてもらい、履歴書を出し、返事が来て、面接を受けて、2週間後くらいに合否という流れに慣れきっていたため、派遣会社に登録してすぐに紹介、二日後に顔合わせ、翌日に合否という流れの速さに驚いてしまいました。また、顔合わせには登録した派遣会社の人が付き添うというのも面白いなと思いました。業種や職種へのこだわりを捨てていた私は、ただ一点正社員登用という点に惹かれてその企業を受けたため、当然のことながら採用されることはありませんでした。そこで気付いたのですが、派遣の紹介はスピーディであるが故に満足に相手企業のことを調べられない点や、自分で選んだわけではなく紹介されて受けている点などとても受動的で私には向いていないのが分かりました。やはり人には向き不向きがあり、簡単に決まりそうという安易な理由から派遣社員を選ぶのは間違いだということに気が付けただけでも収穫だったなと今では思います。では結局どうすればいいのか、このまま地道に頑張るしかないのか、ますますモチベーションは下がり、焦りばかりが募るようになっていきました。

どん底まで落ちる

転職活動が上手くいかず、気分も落ち込んでなにもかも嫌になる時期へと突入しました。余談ですが、私は大学を2年で中退して専門学校に2年通い就職したため、同級生とは就職したタイミングが同じでした。そのためか、私がどん底の気分になる中、結婚ラッシュ、転職ラッシュがやってきたのです。自分と同じように人生の転機を迎え、そして明るい未来へと踏み出していった仲間たちを見て、私は益々落ち込みました。「何で自分だけ・・・」そんな思いが何度も何度も頭に浮かんでしまったため、これではいけないと思い、一層転職活動に打ち込むようになりました。7月に入り、あと1ヶ月で失業保険が貰えなくなるというタイムリミットも出てきて、焦りは頂点に達しました。このまま仕事が見つからなかったらどうしよう。もはや自分のやりたい事や希望の条件などには構っていられない。なんでもいいから就職したいという気持ちでいっぱいでした。面接のコツ、履歴書が通るポイントなど様々なサイトや本を読み漁り、知識を蓄えましたが、それでも「内定」の二文字はもらえませんでした。自分はなんてダメな人間なんだろう、こんなに落ちるということはそれほど魅力がないということだ、という風にどんどん自分が嫌になっていきました。

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