ADHDは会社員向いていない3つの理由と対処法!天職の見つけ方まとめ

ADHD 天職 仕事 やめたい

ADHD 天職「ADHDは会社員に向いていないの?」という疑問。結論「向いていないことなんて全然ない」です。

10人に1人が発達障害と言われている昨今。ADHDの人も多いですし、本記事を執筆している私もADHDです。

だからこそADHDの人の気持ちが超絶わかります。

  • どれだけ丁寧に仕事をしてもミスをしてしまう
  • 丁寧にしようとしすぎて仕事がとにかく遅くなってしまう
  • 決められた業務をするのが苦手て、作業中にイライラする

こんなことで悩んでいて、上司や同僚から「仕事ができない奴」とレッテルを貼られたり、自分だけに当たりがきつい、などの辛い経験をされている方もおられると思います。

ADHDは人よりも注意散漫になりやすいですが、対策していれば普通の人同様に業務をこなすことができます。

強みを仕事に活かしたり、ADHDの人に適した職につけば、あなたの仕事ぶりはどの社員よりも成果が出て、出世も早いでしょう。

本記事では、ADHDが会社員に向いていないと言われる理由に加え、ADHDの特徴に負けずに仕事を進める方法やADHDの人に向いている仕事・天職の見つけ方をご紹介します。

ADHDは会社員に向いていないと思われる3つの理由

ADHDは会社員に向いていないと思われる3つの理由は以下のとおりです。

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

ADHDの人はこれらの特徴を持っているため、社内で浮いてしまったり、ミスが多くなってしまう可能性があります。

直すことはできなくてもADHDの特徴を抑えたり、周りにサポートをしてもらうことで会社員として働き続けられるので安心してください。

不注意

ADHDの特徴として、「不注意」があります。

仕事上の不注意の症状として、細かいミスが多かったり、指示や説明を聞き逃しやすいことがあります。

また、注意力が散漫で、物事に集中できなかったり、継続的な作業に取り組むのが難しいです。

多動性

ADHDの2つ目の特徴として、「多動性」があります。

多動性は、仕事中に無意識に立ち歩いたり、落ち着かずに席を離れるなど「一つの場所にとどまること」ができません。

このため、じっとしていることが求められるデスクワークや事務仕事には向いていません。

衝動性

ADHDの3つ目の特徴として、「衝動性」があります。

衝動性の症状は、計画や段取りを立てずに物事に取り組んだり、他人の話を遮ってしまうことです。

また、一時的な感情に流されやすく、怒りやすいという特徴もあります。

そのため、社内で適切なコミュニケーションが取れず、孤立したり、ミスを頻出するなどの影響が出ます。

ADHDの人の強み

ADHDの人が持つ強みは以下のとおりです。

  • 行動力が尋常じゃない
  • なんでも即断即決できる頭脳の持ち主
  • クリエイティブ性に富んだ自由な発想ができる

ADHDの人の強みを活かせる仕事につけば、常人を置き去りにするペースで仕事を進めることができます。

自分はいつも通り仕事をしているだけなのに、他の人から見ると「天才」「仕事ができる」と認識してもらえるのです。

行動力が尋常じゃない

ADHDの人は、衝動性があるため、普通の人とは比べ物にならないほど行動力があります。

迷わず行動に移すことができるため、さまざまな困難にチャレンジしたり、誰も手を出していない顧客にアプローチするなど、行動力がプラスになる仕事では成果を発揮できます。

なんでも即断即決できる頭脳の持ち主

ADHDの人は、衝動性や直感的な判断力があることから、なんでも即断即決ができる側面を持っています。

適応能力や緊急時の判断が必要な仕事などで役立ちます。

例えば、仕事の商談や交渉などで自社・顧客ともに利益になる提案を瞬時にできたり、咄嗟に行った行動が吉と出て、大口顧客を獲得できたりと、ADHDの特徴が仕事の成果につながる可能性があります。

ただし、即断即決が強みになる仕事に属していることがポイントです。自分の特徴を活かせない職場ではADHDの良さを出しきれず、成果に繋げることが難しいです。

クリエイティブ性に富んだ自由な発想ができる

ADHDの人は、多動性の側面を持っていることから独創的なアイデアや新しい解決策を見つける能力が高いです。

そのため、企画やデザインなどのクリエイティブな職種で活躍することができます。

周囲の理解やサポートがあれば、ADHDの強みを最大限に活かすことができるでしょう。

ADHDの人の弱み

ADHDの人が持つ弱みは以下のとおりです。

  • ケアレスミスが人よりも多い
  • その場で思ったこと、やりたいことを実行してしまう
  • マルチタスクができずに効率が悪い

ケアレスミスが人よりも多い

ADHDの人は、ケアレスミスが他の人よりも多い傾向があります。

ADHDの特徴の一つである不注意が原因で、物事に集中できなかったり、細かいミスを見逃してしまうからです。

例えば、書類作成時に誤字脱字が多くなったり、会議の時間や場所を忘れてしまう、などが挙げられます。

ADHDの人でも業務毎にチェックをする体制を整えればミスを減らすことができます。

その場で思ったこと、やりたいことを実行してしまう

ADHDの人は、その場で思いついたことややりたいことをすぐに実行してしまうことがあります。

ADHDの特徴である衝動性が強く出てしまい、考える前に行動に移してしまうのです。

例えば、仕事中にふと浮かんだアイデアをすぐに実行しようとして、予定外の作業に時間を取られてしまう場合があります。

マルチタスクが苦手で効率が悪い

ADHDの人は、マルチタスクが苦手で効率が悪くなることがあります。

ADHDの人は注意散漫になりやすく、複数の仕事を同時にこなすのが難しいためです。

例えば、メール対応をしながら電話で打ち合わせを行うなど、複数のタスクを同時進行させると、どちらの仕事も中途半端になってしまいます。

そのため、普通の人と比べて仕事の効率が悪くなります。

ADHDが仕事で意識する3つのポイント

ADHDの人でも意識すれば仕事の品質を高めることができます。

意識して欲しいポイントは以下のとおりです。

  • チェックリストを作成してタスク完了前に抜け漏れチェックをする
  • 時間の管理は自分でするのではなく「ツール」や「人」に頼る
  • ワーキングメモリを効率的に使う

チェックリストを作成してタスク完了前に抜け漏れチェックをする

ADHDの人は、チェックリストを作成し、タスク完了前に抜け漏れチェックを行うことが大切です。

不注意が原因でミスが多くなるため、タスクの抜け漏れを防ぐためのチェックリストを使用することで未対応などのミスを防ぐことができます。

書類作成やプロジェクト管理の際に、チェックリストを作成し、タスクを一つずつ確認して進めていくことで、ミスを減らせます。

また、仕事が完了した後に品質を担保するためのチェックリストを作成するのも効果的です。

例えば、資料作成を行った後に、

  • 誤字脱字はないか
  • デザインにずれはないか
  • 文字の大きさは適切か

などのチェック項目を設け、最終チェックを行うようにすれば仕事の品質を高めることができるでしょう。

時間の管理は自分でするのではなく「ツール」や「人」に頼る

ADHDの人は、時間管理を自分だけで行うのではなく、ツールや他の人に頼ることが効果的です。

ADHDの人は注意散漫になりやすく、自分だけで時間管理をしていても、次々に他のことを考えてしまうため、うまくいかないことが多いです。

スケジュール管理アプリやタイマーを利用したり、同僚や上司に進捗確認をしてもらうことで、時間管理がスムーズに行るようになります。

おすすめは「ポモドーロテクニック」を応用できるアプリを使うことです。

ポモドーロテクニックとは、決まった時間に業務と休憩を繰り返すテクニックで、25分仕事、5分休憩などメリハリをつけることで集中力を高めるテクニックです

時間管理が苦手な人にはポモドーロテクニックを応用でき、業務時間を記録できる「Focus To-Do」がおすすめです。

無料でダウンロードでき、スマホ・パソコンの両方で利用することができます。

ワーキングメモリを効率的に使う

ADHDの人は、ワーキングメモリを効率的に使うことも重要です。

ワーキングメモリとは、仕事や業務に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力です。

ADHDの人は注意散漫で他のことを考えてしまうため、ワーキングメモリを有効的に活用することができません。

これを理解した上で業務を行う際には「情報を整理する」「他のことを考えないように意識する」など、ワーキングメモリを効率的に使うよう努力することが大切です。

ワーキングメモリを効率的に使うことができれば、仕事を効率よく進められるだけでなく、ミスや抜け漏れの防止につながります。

ADHDに向いている・向いていない仕事の特徴

ADHDに向いている仕事、向いていない仕事の特徴を解説します。

ADHDの人に向いてる仕事の特徴

ADHDの人に向いている仕事は、クリエイティブ性が求められるものや、短期間で成果が出るものが特徴です。

ADHDの人は、自由な発想力や即断即決が得意であるため、その能力を活かせる仕事が向いています。

具体的な仕事例は以下のとおりです。

  • 営業職
  • デザイナー
  • エンジニア
  • プロゲーマー
  • ユーチューバー
  • 研究職
  • 経営者

ADHDの人に向いていない仕事の特徴

ADHDの人に向いていない仕事は、細かい注意力や継続的な集中力が求められるものが特徴です。

ADHDの人はケアレスミスが多かったり、長時間の集中が苦手であるため、細かい作業や継続的な集中が必要な仕事は不向きです。

向いていない仕事の具体例は以下のとおりです。

  • 事務
  • 飲食業
  • 会計
  • データ入力
  • サービス業
  • 工場作業

ADHDの人が天職を見つけるために意識するポイント

ADHDの人が天職を見つけるために意識するポイントは以下のとおりです。

  • ケアレスミスが多い人や業務中に他のことを考えてしまう人は自由度の高い仕事を選ぶ
  • デスクワークなど同じ場所での長時間労働がきつい人はデスクワークの少ない仕事を選ぶ
  • 人にやり方を決められるとやる気がなくなる人はフリーランスで働いてみる

ケアレスミスが多い人や業務中に他のことを考えてしまう人は自由度の高い仕事を選ぶ

ケアレスミスが多い人や業務中に他のことを考えてしまうADHDの人は、自由度の高い仕事を選ぶことが天職を見つけるポイントです。

自由度の高い仕事では、ADHDの人が持つクリエイティブな発想力を活かすことができます。

求人を探す際には「裁量が大きい」「やり方は自由」などのキーワードを元に求人を探すといいでしょう。

デスクワークなど同じ場所での長時間労働がきつい人はデスクワークの少ない仕事を選ぶ

デスクワークなど同じ場所での長時間労働が苦手なADHDの人は、デスクワークの少ない仕事を選ぶことが天職を見つけるポイントです。

ADHDの人は長時間同じ場所で働くことが苦手であるため、活動的な仕事が向いています。

営業職やイベントスタッフ、スポーツインストラクターなど、外回りや移動が多い職種が適しているでしょう。

求人を探す際には「外回り」「ルート営業」などのキーワードで探すといいでしょう。

同じ場所でとどまらない仕事は営業職が多いです。営業が厳しい場合は「インタビュアー」や「施工管理」などの仕事もありますよ。

人にやり方を決められるとやる気がなくなる人はフリーランスで働いてみる

人にやり方を決められるとやる気がなくなるADHDの人は、フリーランスで働くことが天職を見つけるポイントです。

フリーランスでは、自分のペースで仕事を進めることができ、やり方も自由に決められます。

ウェブデザイナーやライター、コンサルタントなど、自分のスキルを活かし、自由に働ける職種が向いています。

すでに「文章作成」や「資料作成」、デザイン関連のスキルをお持ちの場合はクラウドソーシングですぐに仕事を獲得することも可能です。



ランサーズ
クラウドワークスといったサービスでは、副業でも「プロレベルの仕事ができる人」が求められています。これまで培ったスキルがあれば簡単にフリーランスとして独立することも可能です。

まとめ

本記事では、ADHDの人が会社員に向いていないと言われる理由や、ADHDの特徴に負けずに仕事で成果を出す方法について解説しました。

ADHDには「不注意、多動性、衝動性」という特徴があり、それらが正社員には向いていないと言われる理由です。

ですが、「行動力が尋常じゃない」「なんでも即断即決できる頭脳の持ち主」「クリエイティブ性に富んだ自由な発想ができる」という、他の人にはない強みを持っています。

ADHDの人は強みを最大限に活かせる環境で働くのがベストです。人間誰しもそれほど仕事のスキルに変わりはありません。大切なことは「自分の身を置いている環境」です。

例えば、同じ釣り堀でも魚の多い場所の方が多くの魚を釣ることができますよね。大事なのはスキルや性能ではなく、どこで魚を釣るか、どこで仕事をするかということです。

ADHDで悩んでいる人も会社員自体が向いていないのではなく、働く環境や選んでいる職種が間違っている可能性があります。

まずは自己分析等を行いながら、自分が活躍できる職種・職場を見つけることが人生をいー時ゲームにするコツになります。

リクナビNEXTの公式サイトでは、「自分の強みを正確に理解できるテスト」を無料で受けられます。

強みを知れば自分にあった天職を見つけることができるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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